英題:THE FLOATING CASTLE
監督:犬童一心/樋口真嗣
キャスト:野村萬斎/榮倉奈々/成宮寛貴
配給:東宝/アスミック・エース
公開:2012年11月
時間:145分
2夜連続で作家・和田竜の原作・脚本による映画化作品を紹介。今夜はまず,彼の小説家デビュー作ともなった『のぼうの城』。『ゼロの焦点』(2009年・東宝)の犬童一心と,後に『』で監督・特技監督を務める樋口真嗣の共同監督で映画化したエンタテインメント時代劇大作。
戦国末期の1590年。天下統一を目前にした豊臣秀吉(市村正親)は,最後の敵となった北条勢への総攻撃に乗り出す。包囲された小田原城を残し,支城が次々と陥落していく中,周囲を湖に囲まれ“浮き城”の異名を持つ“忍城(おしじょう)”にも危機が迫る。ところが,小田原城の援軍に向かった城主・成田氏長(西村雅彦)に代わって城を任された従弟の長親(野村萬斎)は,のんびり屋で何を考えているか分からず,武将としての器も到底あるようには見えなかった。しかしなぜか領民からは慕われ,“でくのぼう”が由来の“のぼう様”という嘲笑と親しみが入り交じる愛称で呼ばれていた。
そんな長親に対し,秀吉の命を受けた石田三成(上地雄輔)が,大谷吉継(山田孝之),長束正家(平岳大)らと共に総勢2万の大軍を率いて開城を迫ってきた。忍城に残る500の軍勢では太刀打ちできるわけもなく,長親に秘かな想いを寄せる城主の娘・甲斐姫(榮倉奈々)や,長親の幼なじみで歴戦の猛者・丹波(佐藤浩市),その丹波をライバル視する豪傑・豪腕の和泉(山口智充),戦の経験は無いが“軍略の天才”を自称する靭負(成宮寛貴)ら仲間たちは緊迫する。そして,誰もが開城を受け入れるものと思っていたのだったが…。
天下統一目前の秀吉が唯一落とせなかった城と言われる“忍城”の史実。しかしもちろん教科書には載っていないし,この原作や映画がなければ知らない人の方が多かったに違いない。よくこんな史実を見つけたものだという驚きとともに,よくこんな史実を伝えてくれたという嬉しさが,胸いっぱいに広がっていく1本。しなやかさとおどけた仕草と,見事な立ち居振舞いの同居する長親を演じる狂言師・野村萬斎の魅力に,見る者も自然と取り込まれてしまう。
共演は他に,前田吟,尾野真千子,芦田愛菜,ピエール瀧,鈴木保奈美,平泉成,夏八木勲など,いずれ劣らぬ名優が,400年以上の時を隔てた物語をリアルに映し出す。
クタ評:
★★★★☆
■地上波OA情報■
9/28(金) 21:00~ 日テレ系列
『』(2016年)
10/13(土) 21:00~ フジ系列
『』(2017年)
今回は 戦国無双5 新キャラ予想東北の章編です
伊達政宗の活躍を中心に4でクローズアップを始めた東北地方。モブとはいえ最上義光の登場も印象的でした。5でもやはり人気の高い伊達政宗の周辺で新キャラを埋めてくるんじゃないかと思います。特に姫キャラは外せない気がしますねw
今回は3人ご紹介!
伊達成実
「ムカデのごとく不退転」
もう「なるみ」なんて言わせない!独眼竜の右腕で小十郎と双璧をなした伊達の猛将
伊達成実は政宗とたった一年遅く生まれた1568年生まれです。政宗とは従兄弟(かつ又従兄弟)の関係でした。当時東北はまさに戦乱の真っ只中。成実も15歳で家督を継ぎ、大森城城主となりました。
死んだ政宗の父、輝宗の復讐戦である人取橋や、 伊達と蘆名の決戦である郡山合戦や摺上原の戦いなどに時に先手、時に主君政宗の為に殿や救援を務めます。
そんな成実、変わった兜をしていて、前立て(カブトムシのツノのような部分)に大きな毛虫(ムカデ)を象らせていたそうな。毛虫は前にしか進みません。これにあやかって
前にしか進めない=不退転
という意味を込めてかぶっていたそうな。
これを見た当事者である奥州筆頭も、さすがに長年連れだつ自分の従兄弟の頭に50センチくらいの毛虫みたいなのが乗っかってたら
「成実がおかしくなっちまったw」
って思ったんじゃないかとおもいます。
頭がレッツパーリィなのは伊達家の伝統なのかと思った私です。実際見たら案外かっこよかったのか、もふもふで可愛かったりするのだろうか。
くのいち「ちょーキモいんですけど」
早川殿「いや!近づかないで頂戴」
稲姫「不埒者は成敗します!!」
成実「・・・(泣)」
先行しすぎたファッションは、時に周囲に受け入れられないことが多々あります。
目立つ逸話はもう一つ、成実は秀吉の天下の頃、ふっと伊達家から姿を消します。
いわゆる出奔というやつです。
理由は自分より厚遇された他の伊達家家臣と政宗に不満を持ったそうですが、はっきりとはわかりません。
自分直属の家臣にも言わずにふっと姿を消したみたいで、代わりに成実の角田城について、政宗は家臣に命じて城の接収を命じます。
何も知らない角田の家臣たちは訳もわからず必死の抵抗。
結果、角田城の成実の家臣が30人以上、成実の妻子も手にかけられて殺されるという惨事が起きました。
ナンテコッタイ
伊達家は昔からまさに周りが敵だらけだった環境だったせいか、他の大名家より輪をかけて血の気が多い気がします。
完全に政宗と絶交してしまった成実は高野山にこもったという情報を最後にぷっつりと消息が途絶えてしまいました。
それから何年もどこの大名にも付くことなく浪人生活を続けた成実。片倉小十郎からの再三の帰参の願いもどこ吹く風。かといって彼は他の主君に仕えることもありませんでした。上杉に五万石でスカウトされましたが、それもはねのけています。
数年後、成実のいない伊達家に、大戦が起こります。
慶長出羽合戦、つまり長谷堂城の戦いです。
北の関ヶ原で、上杉と戦う最上の救援に駆けつけた伊達。西側の上杉の土地は切り取り自由だと家康に言われた為、政宗は積極的に上杉の城を攻めますが、その内の白石城にて、上杉の反撃にあい、伊達はピンチに陥ります。
そこで颯爽登場したのが成実でした。
家族を殺され、家臣も殺された元の主家に忠義立てした成実は、撤退した兵をまとめ上げ逆に上杉に突撃を敢行。まさかの反撃に驚いた上杉は潰走。やがて白石城が落ちました。
カッコよすぎるがな。
僕の中のダークな部分が成実はベストな登場のタイミングをずっと伺ってたんじゃないのと思いましたが、それでもあの状況からの獅子奮迅の活躍はまさに伊達成実その人の英雄譚の見事なクライマックスでありました。
まさにこの人だけで分厚い本が書けるほど、壮絶な一生を送った彼。主君と、同じく右腕の片倉小十郎の濃すぎるキャラのせいで頭一つ抜けないですが、まさに無双向けのキャラと言えるでしょう。
彼の消えた数年間は、いわゆるフリータイム。真田幸村を始めさまざまな無双武将と絡ませることができるのは、かなりアピールポイントじゃないかともおもいます。
武器は仁王での伊達成実の百足腕が印象的でしたので、少しオマージュしたユニーク武器を希望しますw
義姫
政宗の苛烈なDNAはこの人からか!?
最上と伊達をつなぐ彼女もついに無双参戦か。
成実に次ぐ参戦秒読みと言われるのがこの人、人気も認知度も申し分ない女性、義姫をご紹介します。
政宗の母親で最上義光の妹である彼女は、長男に負けず劣らずの性格と逸話持ちで、成実の紹介が長くなったので端折りますが、まとめると。
・嫁ぎ先(伊達)と実家(最上)が合戦が始まろうという時に両軍の間を輿に乗って登場
→戦を仲裁させる。
・またも嫁ぎ先と実家が合戦。今回もスライディングしたが、今回は息子の政宗がなかなかウンと言わない。
→義姫は、80日もその場に留まり続け、頑固な政宗を折れさせる。
・長男、政宗より、次男の小次郎がお気にいり。
長男は父親打っちゃうし、独眼とかキモいから政宗毒殺して小次郎を後継にしちゃお❤️
→失敗。
みたいなのがあります。まあこれらは逸話の域を出ず、なんかそんなことなかったかもしれませんが、別に戦国ゲームには関係ないのでその話はいいですww
兎に角。
義姫の存在は伊達家内の
ゴタゴタ話をよりクリアに描けるし、政宗と最上義光との関係を描くのにもまず欠かせません。政宗の苛烈な経験が、彼を信長の再来といわれるほどの武将に育てました。そしてそのおそらく中心には実の母親との関係はあったのでしょう。
良くも悪くもかもですが。
そんな義姫、無双武将化するときは、息子に毒を盛る美人だけど目のくまびっしりの魔女のような恐ろしげな女性か、それとも血気ほとばしる戦場を縦断する勇猛かつ果断な女傑か。
裾野の広い私は、この二つを組み合わせて、強気な魔女っ子みたいな、日曜朝の番組みたいな感じのキャラもどうかなとか思います。
綾御前と魔女っ子コンビを組んで、年齢を訪ねてくる男どもの首をバッサバッサと討ちとるのがみたいですww
まあ、絶対ないけどね!
最上義光
羽州の狐と呼ばれた冷徹な謀略家。敵には容赦ないが、妹にはすこぶる弱い。そんなギャップが無双で見てみたい。
言わずと知れた東北一の謀略家である彼。たまに間違えて読んでる人がいますが彼の名前の読みは「よしあき」です。「よしみつ」じゃないそうですね。それがわかったのも先に紹介した妹の義姫のおかげだったりします。なんでも、彼女の書いた義光への手紙に平がながきで「よしあき」と書いてあったそうな。
冬場は雪で進軍できない東北の地では、敵を壊滅させたりするような時間と労力のかかることは難しく、そのため、滅ぼすというよりも、家督や家臣の編成に口を出すなど、他の家にどれだけ影響を持たせて、操るかが生き残りの鍵になります。
信長の野望やってるとよく感じますが、東北の勢力には、伊達や、最上以外にも様々な勢力ごちゃついているのはそういうわけ。
そんな時勢のなか元服した義光は、まず父親の義守との間に起きた対立問題。当時の伊達当主、輝宗の義守への加担という形の介入もあり泥沼となりましたが、敵対した輝宗に手を回して和睦を取り付け、父親を追い詰め、家督を確保に成功しました。
その後も義光は家臣の統制の為に、反感の強かった家臣を病を装って呼び出し、手ずからその家臣を袈裟斬りにしたり。
豊臣による天下平定後は、他の大名とは違い、
豊臣ではなく徳川に早くから近づいた外交の見極めはさすがと言えるでしょう。
東北の東軍として、関ヶ原で背後がガラ空きになった北方をついた上杉を、徳川家康のために守った義光。
単に東北の章のボリュームの底上げだけでなく、徳川方と、東北をつなぐパイプ役にも大きな役割を担うんじゃないでしょうか。
義光はかなり大柄な男で、恵まれた体格であったと言います。加えて長谷堂の戦いでは、事前に大量の鉄砲と鉄砲戦術を軸にした練兵を行なっていたとか。
無双武将化したらデカイ拳銃携えてゴリゴリのパワータイプで暴れ回るゴツいマッチョになって欲しいです。
必殺技は6.7人が抱えてやっとの大岩をぶん投げて欲しいです。
「わしが出羽守!最上義光じゃあああ!」
って言いながらぶん投げてほしいです。
あれ?この人謀略家だよね。
以上になりますが、もしかしたらまだまだ紹介したい武将はいますので東北の章2として更新するかもしれません、でなければ北条家をやりたいと思ってますw