ワーキングプアなら知っておくべきロペスの3つの法則
学童で、こどもたちの興味や関心に応じた多様な活動を模索すべく行なっている活動に繋がると思い、NHKの「奇跡のレッスン」を観ました😊
先週と今週にわたり、以前放送されたストリートダンスについてのレッスンの様子が再放送されていました。
講師は、アメリカから来たジャッキー・ロペスさん。日本の中学校のダンス部に7日間入り、そこでこどもたちにダンスを伝えていきます✨
日本でダンスと聞くと、素人の私からすると、学校の運動会のように「みんな同じ動きをする」「〝正しい〟動きを覚える」というイメージを抱いていました。
けれど、ジャッキーさんのダンスは、それとは180度異なります。
みんな同じ動きをするような「ロボットみたいな」ダンスではなく、基礎的な動きと、その動きの意味を伝えつつ、それを基にして「ダンスで、あなたの心が見えるように」という姿勢で、こどもたちの良さを見つけ、それを引き出していました✨
ダンスが美しい瞬間は〝個性〟がにじみ出る時…‼️
以前は「みんな一緒」の動きをしていたこどもたちが、「自分の〝個性〟って何だろう」という問いを抱き、自分自身を見つめながら、仲間たちとの関わりの中で それぞれの〝顔が見えるダンス〟を創り出していく姿に感動しました✨
全員衣装を揃えて、同じ動きをする…。
それが「協力」「団結」であり、「同じ」だからこそ人と人とが結びつくという考えが根強い日本。学生時代の教育学の先生が「『みんな違って みんないい』という詩を、みんな声を揃えてみんな同じに読むことを求められるのが日本の教育だ」と皮肉っていたことが頭に浮かびます。
動画でも、ダンスの練習をする生徒たちは、同じジャージや、色こそ違えど同じチームTシャツを着ていました。自分も部活ではユニフォームを着たり、文化祭ではクラスTシャツを作ったりしていた身なので、それまでの動画の場面ではなんら違和感を抱きませんでした。
けれど、ダンス部の生徒たちが それまでの6日間で練習したダンスを、他の生徒や保護者に披露する際、当日の服装は「体操着か制服か…」と話すダンス部の顧問の先生に対して、ジャッキーさんは「(発表会がある)明日は好きな服を着てはダメかしら?パフォーマンスだから」と投げかけた場面でハッとさせられました。
最終的に先生から「好きな服でオッケー」という返事が出ると、ダンス部の生徒たちは大喜び。
自然と喜びが滲み出ている様子が観ていて伝わる動きをしていました。
本番当日、アンコールに湧く会場の中で、同じ制服を着たオーディエンスの生徒たちが、自分自身を解放して、思い思いの動きでダンスを楽しんでいる姿が印象的でした😌✨
多様な文化が混ざり合うアメリカ。その中でも多様な人々が集うストリート。ジャッキーさん自身、いろいろな困難さがあった家庭で生まれ育ったとのこと。
でも、だからこそ「そもそも人はみな違っていて当然・表現方法も違っていて当然」という価値観が生まれ、そんな多様な人同士が繋がり合うことができるきっかけとしてストリートダンスが生まれたという歴史的な背景を感じることができました。
「個性を表現できれば、人と人は結びつく」。
「違うからこそ統一しなきゃ‼️」という価値観が根強い環境では、「決められた『正解』に対して上手いか下手か」という基準のもと、序列が生まれてしまう。
けれど、そうではなく、それぞれが違っていても繋がることができる。むしろ、違うからこそ生き生きと人と人とが繋がり、その中で新しいものが生まれていく…✨
そんな視点を、表面的な「みんな同じ」から、本質的な「みんな違う、けれどみんな同じ」へと、ダンスを通して進化・深化していくこどもたちの様子を観ることで学びました^ ^