ジレンマはグローバリズムの夢を見るか?

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ジレンマについてお取寄せ情報など、せっかくだからお洒落に楽しみたいですよね

ジレンマ、カンテーレ

「お母さん」ってとっても素敵なひびき。

あたたかくって、笑っていて、

安心できる存在…のイメージ。

いつも笑顔のママが、ご自身の母親について、

「お母さんはいつもイライラしていた記憶」

「お母さんはよく怒っていた気がする」

と話していたのを聞いて、ふたつの記事を思い出しました。

ひとつめは、

芥川賞作家の川上未映子さんの記事。

夫であれ妻であれ、思い切り仕事をしようと思えば、家庭に「専業主婦的役割」を引き受けてくれる人が必要なのである。急な発熱や病気がある以上、保育園やシッターの対応だけでは限界があり、どうしたっても無理なのだ。

そして、これも言うまでもないことだけれど、たとえ共働きでも、こうした子どもの対応に駆り出されるのはほとんどが母親。「専業主婦的役割」をしてくれる祖母や祖父がいない場合、つねに仕事を中断することになり、板挟みになる心身の苦労はいかばかりだろう。「いっそ、仕事やめたほうがラク」と思うのは、弱音でもなんでもない、必然かつ道理的な流れだと思う。

保育園やシッターがあっても、育児をして、出産以前のようにばりばりと仕事もやるなんて、本当は無理なのだ。

そんなだから、たとえば男性の研究者や学者の功績などがニュースで報道されるときに、内助の功、みたいなかたちで専業主婦の奥様が紹介されたりなんかすると、なんなーく複雑な気持ちになってしまうこともある。もちろん、そのお仕事が評価されることじたいは本当に素晴らしいことであるのは大前提で、しかし、どこかで、「……育児、家事は妻に任せて自分は仕事だけしていればよかったんだから、それはよかったですよねえ」みたいな、そんなもやっとした気持ちにもなるのである。

そしてたまーに会う「ほんと、ぼく仕事忙しすぎて大変だけど、なんかできちゃう男なんですよね、今月海外出張3回ですよー」みたいな「仕事できる自慢ノリ」の男性実業家とかにそういうことをアピールされると、「……家のことぜんぶ人にやってもらってるんだから、仕事ぐらい、できて当たり前なんだよ」と冷たい目でみてしまう。

お年を召した老婦人が自分の夫のことを「うちの主人が」なんて言うのを聞いても、「まあしょうがないよな世代だよな」と思うんだけど、まだ三十代になりたてとか、あるいはわたしと同世代とかで、自分もばりばり仕事してて対等な立場であるはずなのに、夫のことを「主人」と呼ぶ人が、これが本当に多いのだ

でも、どう考えても「主人」というのは従属関係を示す言葉で、自分が相手より劣った存在である、身分の低い存在であるということを表す言葉だ。この言葉がふつうに使用されているのを聞くのは、かなりしんどい。

※から引用

うんうん。

共感しすぎて100回くらいうなずいてしまう。

まるで私の心を読まれたかのような記事。

さらっと言葉にできる川上さん、すごすぎる。

もうひとつは古市憲寿さんの記事。

書籍「保育園義務教育化」から引用します。

「親が人間だって何歳の時に気づきましたか?」

親だって人間であり、機嫌のいい時もあれば悪い時もある。子どもを褒めたり叱ったりするのも、いつもきっちりとした理由があるわけではない。起きたくない朝もあるだろうし、子育てが嫌になる時もあるだろう。

だけどこの質問をすると、たじろいでしまう人がいる。おそらく、「親」が「人間」かどうかなんてその時まで考えたこともなかったのだろう。

冷静に考えればわかることだが、こと「自分の親」、特に「お母さん」となると、その人も人間であることを忘れてしまいがちだ。同じ人間であるはずの母親も、「お母さん」という名前が与えられた途端に、何を頼んでも聞いてくれる超人のような存在と錯覚されてしまう。

朝起こして欲しいと頼んだら、絶対に起こしてくれる。ちょっと遅れただけで子どもは文句を言う。普通の女性が、子どもを産んで「お母さん」になった途端、そんな聖母のような存在であることが求められるのだ。

さらに「お母さん」には一般の「人間」以上の規律が課される。

電車にベビーカーで乗れば白い目で見られる。新幹線や飛行機で子どもが泣くと嫌がられる。仕事を頑張ると「子どもがかわいそう」と言われる。小さな子どもを預けて旅行にでも行ったものなら鬼畜扱いを受ける。「電車に乗る」ことも、「仕事を頑張る」ことも、「旅行をする」ことも、多くの人が権利だと意識することもなく、当たり前にしていることだ。

たとえば同じ親であっても「お父さん」であればこうはならない。僕の知人でも、子どもが生まれてから1ヶ月の間に数回しか赤ちゃんに会っていないという企業家がいた。しかし、彼を咎める人は少ないだろう。むしろ「子どものために一生懸命働いて偉い」と評価されるのかもしれない。なぜか一人の女性が子どもを産んで「お母さん」になった途端に、人間扱いされなくなってしまうのである。それはもしかしたら、この国の多くの人は「お母さん」が「人間」であることに未だ気づいていないせいかもしれない。

古市さん、男性なのに

ここまで母心を代弁してすごすぎる。

惚れそう…(笑) 

お母さんって、最高に素晴らしいけれど、

どんなお母さんになるのかはその人次第なんだよ
ね。

というか、

「そのまわりの人次第」とも思う。

お母さんが笑っていられるのは、

「そのお母さんを守る人がいるから」ではないかと思う。

いつもイライラしている母親は、守ってもらえていなくて不安の塊かもしれない。

心が壊れそうになりながら、必死に逃げ場なく育児しているのかもしれない。

笑って楽しく育児する母親を増やすには、「お母さんを守る人が増えることが大事」なのではないかなと、そんなふうに私は思います。

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