ジレンマで学ぶイスラム教

色々と不安を抱えながらも

新天地での勤務が始まった。

１年目の若いPTと、休職していた中堅のPTが復帰して三人での新体制スタート。

慣れるまでのストレスはやはり大変だったが

２カ月を過ぎたころには、自分がここでやるべきことが明確になり

クリニックに戻ることより、ここである程度の新体制を確立することに覚悟が決まった。

寝たきりの患者さんに対しては

リハビリを進めていくことにジレンマも多かった。

「今日も身体を動かしますよ」と声を掛けて、２０分かけて身体をほぐしたり、関節を柔らかくして

「お疲れ様でした！また来ますね」と伝えても返事もなく、視線も合わない。

あるいは認知症の方などは拒否が強く出たりする。

そういった方々へのリハビリに果たして意味はあるのだろうか？

しかし、１、２ヶ月継続していくうちに、

やるべきことをしっかり行っていくことで、

患者さんや家族、

スタッフにも変化がみられることも実感できて、

わたし自身が諦めていただけなんだ！

自分も、患者さんも、まだまだ捨てたもんじゃない。ということを認識した。

この点に関しては、本来のテーマとずれるので割愛させていただく。

しかし

諦めてはいけない、と思いつつ、

やはり会話もできず、反応もない入院患者さんを目の前にしながら、

こうなる前に何とか予防をしたいという想いが強くなっていき、

食事や運動、ストレスが生活習慣病や様々な病気にどのように関与するのか

自分なりに学んでいった。

このような視点になれたのは、この病院に移ってきたからであり、

その他にも様々なシンクロニシティ（意味のある偶然の一致）を感じ、

必然的に招かれたように感じていた。

続く