長谷川ファン待望!

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長谷川は見た目が9割

昨日の
日本臨床腫瘍学会学術集会
市民公開講座
〜Beyond Bordersー今こそ、境界線を超えるときー
の、感想やレポートを書きます。
私がメモしたことなので
間違っている場合もありますので
ご了承くださいm(__)m
プログラムはこちら
※タップすると拡大できます。
講演① 演者:長島文夫先生
(杏林大学医学部内科学腫瘍科 教授)
【”高齢者に抗がん剤は効果なし”は
本当か】
昨年の4/27に
国立がんセンターより
プレリリースされました。
①高齢者に抗がん剤は有用ではない
②75歳以上は 
共存疾患(元々持っている病気)
全身状態
家族の意思
などをふまえて
積極的治療を控える
国立がんセンターから
このような驚く内容がプレリリースされたんですが
講演の後の方で
このデータは少数の患者さんで
取られたものであることが
わかりました。
すなわち
高齢者の癌治療費の削減が
目的なのです。
確かに高齢者のがん患者さんは
副作用が出やすい
生理機能の変化など
若い年代の患者さんと比べると
抗がん剤によって
ツライ症状が出やすいです。
75歳以上になると
65歳〜72歳の方に比べて
治療ができる割合が1/2になるそうです。
でも医師の先生方は
シスプラチン(プラチナ系)は
負担がかかりすぎるけど
TS-1なら大丈夫など
考えて治療してくれるのです。
70歳の女性癌患者さんは
「治るなら続けるけど
年寄りが莫大な医療費を使って
申し訳ない」と
おっしゃっている。
こんな心配を患者さんにさせるのは
どういうことなんでしょうね。
医療費は
日本全体の費用から比べると
8%。
少なくもないが多くもない。
日本には保健制度があるので
誰でも
平等に医療を受けることができる。
こういうことは
政府はわかっているはず。
なのになぜ
高齢者の癌治療費を削減しようとするのか。
それならば
あんたらのボーナス全部カットしろ、と
言いたいですよ。
確かに
高齢者の方でもPSが高く
もう積極的治療をするより
緩和の方が楽に余生を過ごせると
いう方もいらっしゃいます。
だから年齢で区切るのではなく
患者さんの
それこそ全身状態、共存疾患を
考慮して
積極的治療をするなしないか
患者さん、ご家族、医療チームが
話し合って
決めてほしいと思いました。
私にも74歳の母がいます。
母が。もし罹患して
積極的治療を望まないのなら
仕方ありませんが
望むのにしてもらえないとなると
とても悔しいと思うんです。
父は68歳で罹患したからか
その点については
何も言われませんでした。
病院の方針もあると思いますが。
演者の長島先生は
「高齢者に抗がん剤が効果なしとは
考えられない」と
おっしゃっていました。
高齢者の患者さんに
もっと
情報の提供、医師まかせではなく
治療に参加できる環境作りも
医療者たちの課題になります。
講演② 演者:西尾和人先生
(近畿大学医学部 ゲノム生物学教室 教授)
【がんゲノム医療で何がわかるのか】
皆さんもご存知の
遺伝子検査の講演でした。
中でもパネル検査は
初めて詳しく内容を理解できました。
ごま粒ほどの病変で
(気管支鏡により採取)
遺伝子検査をしていくわけですが
EGFR…陰性
じゃあ、次ALK…と
順番にやっていたら
1つの遺伝子変異を調べるのに
1ヶ月かかるそうです。
パネル検査は
それを一度に全部調べられること。
結果までの時間が短いと
患者さんの心身の負担も少なく
治療開始までの期間が早まります。
素晴らしい検査だと思います。
患者さんに検査結果のレポートを
渡すのですが
内容がわかりやすいか
患者さんが理解できているか
など
医師と患者さんのサポートをする
クリニカルシークエンス専門の
看護師もいるそうです。
チーム医療は大切ですね。
そしてよく質問があるのが
「がんは遺伝するか」
遺伝子=遺伝
ではありません。
がんというのは
そもそも遺伝子のケガ。
ケガは遺伝しないでしょ?と
演者の西尾先生は
わかりやすく説明してくださいました。
中にはごく少数ですが
遺伝するものもあるそうですが
ほとんどのがんは遺伝しないそうです。
[がん家系]という方もいますが
それは遺伝ではなく
体質などが関係してくるそうです。
講演③ 演者:長谷川一男さん
(NPO法人肺がん患者の
会ワンステップ代表)
【がん医療は国を滅ぼすのか?患者中心の医療って何なのか?】
「アドボカシー」
〜声のする方へ〜
ドイツ語だそうですが
良い言葉ですね。
患者さんの訴え、思い
しっかり聞くのが
私は治療や看護に取って
1番大切なことだと思います。
それこそ
題目にもなっていますが
患者さん中心の医療です。
講演の中で
先日、旅立たれた
なかちょんさんの署名活動の
おかげで
ロルラチニブが
3ヶ月も早くプレリリースされること
声を上げていくことが
どんなに大切かをおっしゃっていました。
そして受動喫煙。
WHOとIOCが
[タバコのないオリンピック]を
目指しています。
受動喫煙の被害で
年間15,000人の方がお亡くなりに
なられています。
(がん、脳疾患、新生児突然死など)
小学校でがん教育を開始することも
決定してきている中
学校での喫煙を認めるという
新法案が出されています。
意味がわかりませんね。
タバコを吸うのは
個人の自由です。
タバコを吸うのと
どこでも吸っていいというのは
違います。
人に迷惑のかからない
喫煙所で吸うとか
副流煙の出ない
加熱式たばこに変えるとか
喫煙者の方の配慮ひとつで
受動喫煙被害が減ると思うのです。
そして次に
患者参画について。
患者さんが
研究者とパートナーを結び
薬、治療の
計画からデザイン
管理、評価などに参画するということ。
すでにイギリスやカナダ、アメリカでは
始まっています。
日本は
参画するにあたって
患者さんの教育をどうするか
考えておく…
の段階だそうです。
臨床研究に患者さんを入れるメリットは
専門家の過大、過少評価への
調整、是正ができる。
患者さんに負担の少ない実施体制を確立できる。
患者さんが参画することにより
より
患者さんの為の治療が実現できるのです。
患者さん中心の医療というのは
こういうことなんですね。
患者さんがあれしてこれしてとか
言うのではなく
患者さんの意見を1番に取り入れ
どれが患者さんに対して最良か
患者さんをチームに加え
話し合っていくことが大切なんですね。
特に高齢者の患者さんは
意思の疎通が難しい場合もあります。
そこをゆっくり丁寧に
患者さんのことを考えて
思いを聞くのが大切ですね。
長谷川さんがおっしゃっていたのですが
[できないことを数えるのではなく
できることを数える]
闘病したてのころに
看護師さんに言われた言葉だそうです。
医療というのは
まさにこれだなと感動しました。
できることが増えていくように
医療者はサポートし、
患者さんは前を向く。
こういう医療を目指してほしいと
切に願います。
高齢者の方にも優しい
お薬がまだまだ出てくると
先生方もおっしゃっていました。
とても嬉しいです!!
父のように
がんで亡くなる方がいなくなりますように。
がんが確実に治る時代が
来ますように。
講演を聴きながら
その思いでいっぱいでした。
私の拙く長いレポートを
最後まで読んでいただき
ありがとうございましたm(__)m
来月の神戸での
3日間に渡る学術集会の告知で
締めたいと思います(´◡`๑)
3日間のプログラムは こちら↓
最終日に丸つけてますがすみません。
ホームページはこちら↓
茉亞子


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