ブラフで新生活スタート

　仏教というのは
仏陀の説いた教えそのもではなく、単なる　言葉です。
原始仏教とか　上座仏教も単なる言葉です。

マーヤ（人）が名付ける言葉には、なんの力もないのです。
ブラフマンの中には、原始仏教も　上座仏教も存在していません。
それらの名称さえ。
このことを誰が知るというのでしょう。

過去の仏教から離脱して、新たな仏教哲学を生み出そうとした
いわば傲慢な人の想念が「上座仏教」という派閥を生みました。
そのような上座仏教を　良しとする人たちは
やはり傲慢さがあることを見抜かなければならないでしょう。

上座仏教を教義の基盤とする　スマサーラ長老という人は
「魂など存在しない」と言っています。
これはとても　愚かな発言です。
なぜなら、「魂」というのも人が名付けた単なる言葉です。
そして、言葉は実態「それ」と異なるものです。

説明が少し飛躍しますが、魂という言葉の意味は、
人の内部にあって知覚できない知覚力、生命力を言うのです。
この事実から観るなら、スマサーラ長老の言う
「魂など存在しない」という言葉は
「人の内部には　知覚力も生命力も存在しない」
という　偽りの宣言と同じことです。

これを別の言葉で説明するなら
「私には、身体の知覚力も　生命力も存在しない」
という極めて不自然な主張をしているのです。

もし彼が　「私には、身体の知覚力も　生命力も存在しない」というなら
（そうは言わないけれど）
小学生でも笑うでしょう。

幾多仏教典では　仏陀は神を否定した、アートマンを否定した、女性蔑視をした、
一切皆苦を説いたなどと言われているのは、
仏陀の教えを聞いたことのない人の単なる言葉です。
人の言葉は
何の事実的根拠もなく　力も無いのです。
当時の仏陀の教えを直接聞いたもの、
その彼こそが　真実の仏教を語れるひとです。