ロビーみなさまの足
同人要素を含む妄想文です。実在の人物、団体、ドラマや書籍等とは一切関係ございません。
意味の分からない方や、苦手な方はお引き返し下さい。
黒い外科医
佐伯×渡海
豪奢なホテルのロビー。渡海はチェスターフィールドのソファに座り、そのベルベットの生地を親指で撫でていた。佐伯とはいつも最上階のスイートで落ち合うのだが、今夜は何故かロビーで待つようにと伝えられていた。しかもその後の連絡が途絶えているのだから、渡海は内心の苛立ちを意識して抑えなければならなかった。しばらくしてソファに置いたスマートフォンが震える。舌打ちとともに画面を確認すると佐伯の二文字。すぐに応答するのは癪だが、佐伯はそんな駆け引きの通用する相手ではない。渡海はスマートフォンを耳に押し付け無言で答えた。
「……」
「渡海か」
相手を指定してかけているのだから、間違えようもないだろうと思うのだが、用心深い佐伯はいつもこうして名まえを確認してくる。
「はい」
「何だ、やけに不機嫌じゃないか。待たされたことを怒っているのか」
まるで自分が佐伯の電話を待っていたかのような言い方が癇に障った。
「まさか。色目を使ってくる奴らを相手するのに忙しくて、それどころじゃありませんでしたよ」
「そうか。まあ、そんなに怒るな」
「怒ってませんよ」
「わかった、わかった。それより、もう着くから入口で待っていなさい」
「ちょっと。どこに行こうって……」
確認しようにも通話はすぐに途切れ、渡海は「くそっ」と悪態をついて携帯をソファに放り投げた。
大きな回転扉を出ると、撫でつけた前髪がやけにギラギラしたベルボーイが馬鹿丁寧に頭を下げてきた。その視線がねっとりと体に絡みついて来て気分が悪い。思い切り睨み付けてやりたいところだが、むしろそれが逆効果だということは、これまでの経験で検証済みだ。しかたなく渡海は手元のスマートフォンに視線を落として佐伯を待つことにした。
程なくして車寄せに黒のマセラティが入ってくる。イタリア産の色気たっぷりの高級車だ。運転席から降りてきた佐伯は、一目見てそれとわかる仕立ての良いスーツに身を包み、渡海のもとまで来ると背中をすっと撫でた。
「待たせたな」
「別に」
目を合わせずに答えた。外見などには全く興味のない渡海の方はというと、量販店の吊るしのジャケットに、Ⅴの字に襟ぐりの開いた黒いシャツという出で立ちだった。佐伯に何度か高級スーツを仕立てられたこともあったが、すぐに質に出した。学会に出席するわけでもなく、誰かとデートとうこともないのだから、金に換えてしまった方がよほど合理的だ。それを見た佐伯もただ困ったように眉を下げるだけで、何をいう訳でもなかったからそのままにした。
「乗りなさい」
助手席のドアを開けた佐伯に、半ば押し込まれるように皮張りのシートに身を沈めた。
「あまり心配かけないでくれよ」
運転席に乗り込んだ佐伯が、シートベルトを掛けながら、眉をひそめて言った。
「何の事でしょう」
「あのベルボーイ、まだお前のことを見てるぞ」
「興味ありませんよ」
「お前がそうでも、向こうがそうとは限らんからな」
「あなたがそんな心配をなさるとは、思いもよりませんでしたが」
「おいおい、随分と信用がないんだな」
こんな不安定な関係を続けていて、良く言えたものだと思うが、あえて口には出さなかった。それにしても、これからどこに行こうと言うのか。あまり良い予感はしないが、大方誰かに自分を差し出して、優越感を味わおうとでもいうのだろう。これまでにもそういうことは度々かあったから、大して驚きはしない。渡海はシートに深く身を沈め、窓の外を同じスピードで流れていく景色を眺めた。
信号の青い灯は見るまに近づき、サイドウィンドウに映ったかと思うと、あっという間に消え去っていった。どんどん後ろに流れて行く景色を眺めていると、車は人通りの少ない道に入っていく。さらに何度かくるくると進路を変え、いよいよ街灯の明かりすら届かないような暗がりまで来ると、車は速度を落として左に止まった。
「渡海、窓の方を向きなさい」
唐突に下された命令に、渡海はゆっくりと佐伯に背中を向けた。そして絹が擦れるようなシュッという音を聞いたかと思うと、そのまま目の前が真っ暗になった。つるつるとしたすべらかな肌触りと、ひんやりとした感触。何かで目隠しをされたのだとすぐにわかった。けれど、渡海は何を聞くでも、まして抗議するわけでもなくそのまま目を閉じた。これもただのお遊び。佐伯との関係に意味を求めてはいけないのだ。
しばらく車の揺れに任せてウトウトとしていると、体が前のめりになって車が再度停止したのだと感じた。運転席と思わしき方へ首をひねってみたが、奪われた視界ですでに方向感覚は曖昧だった。
背後から突然腕を掴まれる。
「降りなさい」
佐伯の声だ。もちろん振り向いても姿は見えない。
手をとられゆっくりと車を降りる。そのまま支えられながら進み、門の開閉する音と、空気の流れの変化、それから靴を脱がされたことで、ここが誰かの邸宅であろうことは想像がついた。それから床が静かに動いた感覚がして、エレベータに乗せられたのだとわかる。ただ上昇しているのか下降しているはわからない。それから、背後でパタンと扉の締まる音がして、そしてそれとほぼ同時に目隠しが外された。
渡海は僅かに目を細めたが、室内ははいくつかの間接照明だけで薄暗く、すぐに眩しさは解消された。目の前には大きなベッドが設えてあり、一見ホテルのスイートと大して変わらない。ただ部屋の真ん中にある重厚な猫足のデスクの上に、いくつも並べられた器具だけが異様な雰囲気
醸し出していた。
つづきません。たぶん(笑)垂れ流し♪
特集!ロビーをいっぱい掲載してま~す♪
先日、ここでも書きました、
千穐楽のあとに、
観劇した舞台について書きますね
楽日のあと、楽屋を片し、
駆け足で向かった舞台というのは。。。
前年度、私が 新橋演舞場の舞台にヒロインとして初めて立たせていただいた
『』でした!
三宅裕司さんの演出はやはり面白くて♡
今のご時世のネタをバンバン入れ込んでいて♡
熱海五郎一座の皆様も
あたたかい笑いをガンガン提供してくれて♡
スーパーエキセントリックシアターのメンバーの歌も踊りもキレッキレで♡
そしてそして
今回のヒロインの小林幸子さまは、何者にも変えられない存在感を放たれていて
衣装も可愛く、出てきただけで ありがたいーと笑顔になれるような♡
歌われるジャズも素晴らしく。
うっとりスイング。
そんな舞台でした♡
終演後、
じやーん。
幸子さま、
歳下の私が言うのは失礼かもしれませんが、
存在そのものが可愛らしい、素敵な方です♡
ジャズも素敵でした!
そして一年ぶりに
三宅さんや、熱海五郎一座の皆さまにお会いして、嬉し懐かしくて♡
東さんには、一年ぶりにまたまた
いま旬の淡路島の玉ねぎをいただきました!
嬉しいよー、東さん、ありがとうございます!
今年の熱海五郎一座はタイタニック?!(笑)
〜「船上のカナリアは不協和音」〜
6月28日までやっています。
そして、そして!
昨年の DVDがいよいよ発売されるそうで、皆様にお知らせしておきます♡
新橋演舞場の
ロビーで、いち早く販売されておりました^_^
熱海五郎一座
〜消えた目撃者と悩ましい遺産〜
発売日に届く予約販売開始してます♡
↓
昨年、舞台を見逃した方も、
観に来たけれど、私の変装姿
を見つけられなかった!方も
ぜひ ご覧いただきたい作品です。
渾身の思いで、変装しました(笑)
あとで話すと、
ほとんどの方が、わからなかった!!!
と、言っていたので、
三宅さんもニンマリしてました!
ドレスもありますが、
似ても似つかない格好もしてます〜〜
なにせ、フルボディミステリーですから笑
作戦大成功!
カーテンコールでもお伝えしましたが
兎にも角にも、七変化させていただき
本当に楽しい舞台でした!
このDVDで、確かめてくださいね^_^
熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第四弾
フルボディミステリー
「消えた目撃者と悩ましい遺産」
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本当に面白いですよ。
の。