〜注意〜
この作品は歴代ライダーに大変酷似した名前,人物,パロディが多数登場いたします。
各シリーズの名シーンは勿論の事、迷シーンのパロディもガンガン出す予定です。
読む人によっては“◯◯を馬鹿にしてるのか”と不快に思われる事もあるかもしれなません。
(これも仮面ライダーという作品への愛ゆえだと理解して頂ければ幸いです)
そして作者はグロやホラーにも大変影響を受けている為、グロ描写もガンガン出す予定ですのでこの2点が苦手な方はブラウザバックをオススメしますm(_ _)m
※個人的にあまりにもエグいグロ描写を含むと判断した場合には表紙を変えたり、年齢制限等で喚起はするつもりです。
【登場人物の紹介】
◯左ジョウタロウ 25歳
左探偵事務所の所長兼探偵。
仮面ライダー(特にW)が好きすぎて3年程前に探偵事務所を立ち上げてしまった青年。
だが勢いで立てた割には天職なようで今では“名探偵”として巷ではなかなかの有名人だったりする。
○ミオ 19歳
本郷の姪。
雑魚の怪人なら生身で倒せるくらいの実力を持つ。
家族(父,母.弟)を怪人に殺されている。
そのショックからかまるで感情の無いロボットのようにいつも(ほぼ)無表情で何を考えているか全くわからない。
食物も受けつけ無くなってしまっているか唯一食べられるのが【小人の帽子】のショートケーキ。
◯スバル 21歳
事務所の従業員(バイト)。高校1年生。
争いを嫌う気弱な正確だかメカニック能力は本物。ベルトの改造などを一手に引き受けてくれている。
◯スティーブン
事務所で買われている上海カニ。
主に“対 須藤用”として飼育されている。
◯泊ジンノスケ25歳
若きエリート刑事。左の幼馴染。
左の探偵としての才能を見出してくれた人物でもある。
ライダー知識は皆無だが理解はある為、左とよくダイナーに行ってくれる数少ない人物。
◯須藤マサキ 28歳
泊の先輩刑事。
あまり左を良く思っていない。
何故か蟹が嫌いで目にしただけで「馬鹿な!私は・・・絶対生き延びて・・・」と言って失神する。
◯城戸シンイチ 25歳
OLEジャーナルの記者見習い。
例の怪事件について調べている。
口癖は「っしゃあ!」
◯本郷タカシ 65歳
事務所が置かれているビルの管理人。ミオの叔父。怪人を生身で倒す。
若い頃は世界の平和を守っていたとかいないとか….。
○アンディ 21歳
同じビルの一階にある【レストラン&カフェ 〜小人の帽子〜】の店員兼店長の一人娘。
ミオを妹のように可愛がっている。
彼女だけがミオの些細な表情の変化に気づける。
城戸が好き。
○ヤスナリ 63歳
アンディの父。
【小人の帽子】の店主兼シェフ。
大変お人好しで涙もろい。
だがキレると怖い。
〜第1話 死のクチヅケ〜
「あークソっ! ○◯の奴…俺の事を馬鹿にしやがって。今に見てろよコノヤロー」
泥酔したサラリーマンがそう叫びながら深夜の公園をフラフラと千鳥足で歩いていた。
何かににぶつかりサラリーマンはその場に尻もちをつく。
見上げるとそこには長髪の白髪頭の女…..?いや、男が立っていた。
そしてサラリーマンはそのおぼつかない足でヨロヨロと立ち上がりこう言った。
「いてーなぁ….何なんだよ全くぅ….どいつもこいつもよぉ。おいお前ぇ…人にぶつかっておいてごめんなさいの1つも無しか コラァ…」
その男に酒臭い顔をこれでもかと近づけて言った。
サラリーマン的には睨みつけたつもりなのだろうがその表情は傍から見れば泥酔して真っ赤になった顔に今にも路上で寝てしまうのではないかと思える程に閉じかけた瞼…..間抜けヅラとしか言いようがない。
そう言われた男はただただサラリーマンを見つめ一言も喋らない。
するとその男は徐ろにサラリーマンの肩を優しく抱く。
「んあ…? 何だぁ? おい、お前…やめろよ」
突然の出来事にサラリーマンは動揺する。
男はサラリーマンの唇に己の唇を重ねる。
「んー////」
サラリーマンの声にならない声が深夜の公園に響き渡る。
サラリーマンの手足は小刻みに震え出しそして息絶えた。
翌朝、○◯公園にて30代男性の死体がみつかった。
そう、昨夜のサラリーマンである。
「…今月に入って5件目ですね。須藤さん」
泊が言う。
「ああ….全くだ。次から次へと …」
そう言って須藤は死体の横にしゃごんで合掌する。
「鑑識さん。何か新しいもの見つかりました」
泊が鑑識に尋ねる。
「いゃあ〜ダメだね。今回も収穫無しだ」
鑑定は残念そうにそう答えた。
「防犯カメラは?」
泊は別の刑事に尋ねる。
「いつも通りですね。長い白髪の女性(?)の後ろ姿が映ってるだけです」
刑事は答えた。
「また後ろ姿か…クソっ」
泊は悔しそうに地面を蹴る。
その後も操作は難項し、被害者の数は20人まで膨れ上がってしまった。
この状況を打破する為、刑事達はある男に協力を求める事にした。
都内某所のビルの2階。
【左 探偵事務所】
ここには“和製シャーロック・ホームズ”“金田一の再来”等と呼ばれている若き探偵がいる。
その名も 左ジョウタロウ。
本日、泊は彼の協力を得る
事務所のインターホンを鳴らす。
ピンポーン
「はい。こちら左探偵事務所です」
インターホンから若い男の声がした。
「こんにちはスバル君。泊だけどジョウタロウいるか? 」
泊は尋ねる。
「こんにちは泊さん。呼んできますから中で待ってて下さい。さぁどうぞ」
スバルは扉を開けて優しい笑顔でそう答え泊を事務所の中へと招き入れた。
事務所の中へと入り応接室に通された泊はソファに座る。
するとスバルは目の前のテーブルにコーヒーとショートケーキを出してくれた。
このビルの一階にある【小人の帽子】の看板メニューにしてミオが唯一食べられる食べ物でもある。
「……ありがとう。でも良いの? これミオちゃんの…」
泊は尋ねる。
「良いんです。ミオちゃんなら今頃下でショートケーキ食べてますから。 あと….さすがのミオちゃんでもこの量はねぇ…」
そう言ってポッケにしまっていたスマホを取り出しある画像を見せてくれた。
そこには扉を開けた冷蔵庫が映っており、その中には数え切れない程のショートケーキが入っていた。
念の為に言っておくがこれは嫌がらせではない。
ミオがショートケーキしか食べられない事は一階の店主も知っており、成長期のミオがお腹を空かせてはかわいそうだという事でいつでも出来たてのものを冷蔵庫を開ければすぐに食べられるようにしてくれているのだ。
しかも栄養が偏らないようにとケーキのスポンジには様々な食材を練り込むという徹底ぶりだ。
「さすがヤスナリさんだね….ちなみにこれ何味?」
泊は若干引いている。
「ポテトサラダ味らしいです」
スバルは答える。
泊は恐る恐るそれを口にする。
「…..旨い」
さすがヤスナリさんだ。
奥の部屋からトボトボと情けない足音が聞こえてきた。
「もぉ〜何だよ泊ぃ。今ビルド観てる途中なんだけど」
男は向かい側のソファに座る。
不機嫌そうな顔をしてこう言った男こそこの事務所の所長にして名探偵の左ジョウタロウである。
「どうせ録画してんだろ?TTFCにだって入ってる癖に…別にリアタイしなくたって…」
またいつもの事だと思いつつ軽いため息をつきながら泊はそう言った。
「おまっ….リアタイにはリアタイの良さがあってだなぁ…。てか、なんの用?」
一瞬リアタイで観る重要性を力説しようとしたが我に帰った左は用件を尋ねる。
「仕事だ。最近○◯区で起きてる…」
泊が言い掛けた。
「死のクチヅケ殺人….」
左は言った。
「おお…知ってたか」
泊は言う。
「当たり前だ。お前が事務所にわざわざ訪ねて来るなんてどうせまた事件解決に協力しろって事だろうし、今起きてる難事件なんてそれくらいだしな」
左は一つため息をついてこう続ける。
「本当お前さぁ…俺の事何だと思ってんのぉ(泣) 事件の時ばっかり会いに来て! 俺はお前にとってその程度の男な訳ェ! 俺寂しいわ」
「あの夜の….あの夜交わした約束は嘘だったのね〜(泣)」
左は粗か様な嘘泣きをしながらそう言った。
「えっ….」
スバルは顔を赤くし、口を片手で抑えながら泊を見る。
「おいやめろ! 勘違いされるような言い方をするな!」
泊は声を荒らげる。
「冗談だよ冗談www」
「で?捜査状況は?」
急に真剣な表情になる左。
「今のところわかっているのは犯人は白髪の長髪って事だけだな。犯行時間もバラバラで….被害者にはこれと言った共通点も無い」
泊はバックから数冊のファイルを取り出しそれらを左に見せた。
「白髪ねぇ…。この背格好は….男?」
「被害者はサラリーマンに学生、主婦に介護士….」
「犯行時刻は深夜に早朝、昼間に夕方…」
「せめて顔だけでも分かればなぁ…」
左はブツブツと呟きながらそれらを読み進める。
「なぁスバル。YoutubeにTik
Tok….兎に角何でも良い。犯行現場周辺で撮影してる動画とか写真を片っ端から調べてくれる? 」
左はスバルに言う。
「あっ…はい。わかりました」
我に帰ったスバルは急いでPCの前に座り、左手でキーボードを右手でスマホを操作する。
しばらくするとその手が止まる。
「左さん泊さん。これ見てください」
あるYoutubeの動画。どうやらヲタ芸の動画のようだ。
犯人と思われる男と似た背格好,髪色と髪型,衣服を身につけた男が小さくだが端っこのほうに映っている。
その動画を3人で目を凝らして観続けているとそこには犯行の決定的瞬間が映っているではないか。
どうやら動画の投稿者は暗闇である事と自分達が鳴らしている音楽のせいで撮影時も編集時も犯行には気づかずにupしてしまったようだ。
「コメントしてみますね。あと、この人Twitterもやってるみたいですからそっちにも」
スバルは早速そのユーチューバーのアカウントをフォローした。
「Youtubeか….」
泊は言う。
「うちの社員….優秀でしょ?」
左は泊の肩に手を回しドヤ顔で言った。
一方その頃。
新宿歌舞伎町の路地裏……長髪の男はまた一人….ホスト風の男に死の接吻を落す。
地面に転がった死体を見下ろして男はこう言った。
「あと29人….」
それからと言うもの左達は都内を駆け回った。
左は比較
犯行の多い歌舞伎町方面へ、泊は他の刑事達と共に広範囲を、スバルとミオは動画投稿者の待つ秋葉原へと向かった。
投稿者【特攻エイティーン】のヤマトとの待ち合わせ先である彼の自宅にて例の動画を撮影した時の現場の状況を聞き取りするスバルとミオ。
この床のゴミをかき分けてそれぞれ一人分の座るスペースを確保し座る3人。
「….汚い」
部屋中をを見渡してミオが言う。
「ちょっとミオさん。それは言っちゃダメだってば」
小声で注意するスバル。
「いゃあ〜すいませんすいません。動画の撮影とか編集が忙しくてね〜。部屋の片付けはいつも後回しにしちゃうんですよ」
「それに….こんな美少女にそんな事言われるのはある意味ご褒美… デュフッ」
ヤマトは笑顔でそう言って2人に缶のコーラとポテチを振る舞う。
「…..帰りたい」
ミオはそう言った。
「ミオさん…..気持ちはわかる」
スバルは小声で言った。
ヤマトに目を向けスバルは言葉を続ける。
「じゃあヤマトさん。DMで話した通りあの日の事を教えて貰えますか?」
ヤマトは話し出す。
「そうですね〜。あの日はメンバー皆仕事が遅くなってしまったので撮影を始めたのは深夜の2時過ぎでしたね」
「あの日は何だかサラリーマンが五月蝿くて…」
次の瞬間、ベランダの窓ガラスが粉々に割れ外からキノコに似た姿をした怪物が入り込んできた。
その怪物は迷いなくヤマトに襲いかかった。
「うわぁぁぁぁぁぁ」
ヤマトは悲鳴を上げる。
「なっ…なっ….」
スバルは青ざめ顔で腰を抜かしている。
「….?! 」
「やめろ!」
ミオはそう言ってすぐさま怪物をヤマトから引っぺがす。
馬乗りになり2発程パンチをお見舞いするも怪物に突き飛ばされてしまう。
「….ぐはっ」
ミオの体は床に叩きつけられた。
すぐに体制を立て直すが時は既に遅く、ヤマトは怪物に連れ去られてしまった。
「待て!」
ミオは後を追おうとするがスバルに止められてしまう。
「ダメだよミオさん! ここ10階! さすがのミオさんでも死んじゃうって!」
「追うぞ!」
スバルとミオは急いでエレベーターで1階まで降りてタクシーを拾い、怪物の後を追った。
一方、その頃の左は。
新宿歌舞伎町のとあるホストクラブにいた。
「この男なんですけど、見覚えありませんか?」
左は例の動画を拡大した画像をオーナーに見せる。
「さぁ? 見かけない顔だな」
「おい、お前ら見た事あるか?」
オーナーはホスト達にも画像を見せる。
ホストA「知らないッスね」
ホストB「てか、何この格好w キモwww」
ホストC「何だかこの方…オネエっぽい御召物をされてますね。二丁目辺りで聞き込みされてみてはいかがですか?」
どうやらホスト達も知らないようだ。
「俺…その人見ました」
ある男性が言う。
「おう。それは本当か五代」
オーナーが言う。
「えっと…彼は?」
左は言う。
「あいつは五代ユウサク。 旅行先で知りあってな。普段は世界中を旅して周ってるんだが今は資金不足らしい。今はここで雇ってグラス磨きで旅費稼ぎさせてるんだ。 全く…ホストとして働いたほうが稼げるぞって何度も言ってるんだけどな…」
「なぁ五代」
オーナーは五代に優しく笑いかける。
「いやいや…..俺なんて」
五代は照れ笑いをしながらもグラス磨きを続ける。その表情はどことなくあどけなさが残る素敵な笑顔だ。
『何か…名前といい、顔といいどっかで見た事あるような無いような…..何でた?』
左は心の中でそう呟いた。
「で? 何処で見たんですか?」
左は、はっとして五代に尋ねる。
「今居候させてもらってる店に帰る途中にその人が女の人と一緒に美容院に入って行くのを見たんです。確か…1週間くらい前だったかな」
五代は言う。
「その美容院の名前は?」
「確か…スノーホワイト」
「なるほど…。ありがとうございました。では、他に何か思い出した事があったらここに連絡下さい」
そう言って左は五代に名刺を渡して足早にホストクラブを後にした。
左はバイクに乗りながら泊に電話をかける。
「もしもし泊か。あったぞ目撃情報」
「ああ…だた日が経ってるからな…とりあえず今から向かってみるよ」
左は電話を切り、スピードを上げた。
一方、怪物を追うスバルとミオはある美容院に辿り着いた。
「スノーホワイト…? 」
「確かさっきの怪物…ここに入って行ったよね」
スバルは看板を見て言った。
「スバル怖いの?」
「帰って良いよ」
ミオは答える。
「そっ…そんな事できる訳ないじゃん! いっ…行くよ僕も」
そう言っているスバルの膝はガタガタと震えていた。
「やっ…やめてくれ。ぐわぁぁぁぁぁぁ」
「うわぁぁぁぁぁぁ」
「キャャャャ」
店内から聞こえてくる多数の悲鳴。
「….!」
ミオは扉を蹴破り店内に走る。
スバルも後を追った。
店内にはあたり一面に死体が転がっていた。
ある者は青ざめた顔で横たわり、またある者は体の大部分が無い….いや溶けてしまっているようだ。
スバルは眼下に広がる受け止めきれない現実とあたり一面に立ち込める血と人体の腐敗臭に吐き気を
した。
「…お前が殺ったのか」
ミオは怪物に問う。
「ええ、そうよ。私が殺ったの♪見てよこれ〜♪ 美しい物は朽ちる瞬間こそ美しいの….これは私の芸術作品よ」
怪物は死体の1つを愛おしそうに撫でながら言う。
「さっきは気づかなかったけど良く見たら貴女なかなか素敵ねぇ…良いわ。私の芸術作品の1つにしてあげる」
そう言って怪物はミオに襲いかかった。
応戦するミオ。
実力は互角….いや、若干怪物が押されている。
「はぁはぁ…しぶとい子ね。じゃあそこの今にも吐きそうな可愛い子ちゃんで良いわ」
怪物は標的をスバルに変える。
「ギャャャャ!」
スバルは叫ぶ。そして死を覚悟し身構えた。
次の瞬間。丸椅子が怪物の顔面を襲う。
「ふぅ…間に合ったぁ….大丈夫?スバル君」
そこには丸椅子を持った左がいた。
「ひっ…左さぁぁぁん(泣)」
スバルが安堵したのもつかの間
「….?!」
「左さん?!」
左は怪物に蹴り飛ばされる。
「…がはっ」
血反吐を吐き倒れる。
左は動けなくなる。何だか意識も朦朧としてきた。
左は薄れゆく意識の中で思う。
…お腹が痛い。
恐らく内臓は破裂し、骨は何本も折れているのだろう。
呼吸が出来ない…..苦しい。
嗚呼….俺はここで死ぬのだろうか。
どうせ死ぬならこんな死体だらけの所ではなく美空の腕の中で死にたかった…。
エボルドライバーだって巻いて遊びたかったし、何よりCSMのVバックルを手に入れていない。
ミオとスバルも道連れになってしまうのかと考えると本郷さんや一階の親子にも申し訳ない。
せめて最後に2人の顔が見たいという一心で横に目を向けるとそこには変身ベルトらしきモノが….。
俺って奴は死ぬ間際まで特撮ファンのようだ。どうやら幻が見えている。だが意識が朦朧としている為か見た事もない代物だ。
まあいい、冥土の土産だ。
これで1発「変身!」ってかっこ良く決めて死のう。
左はベルトを手で必死に引き寄せてやっとの思いで装着する。
「へん…し..ん」
左は目を閉じた。
次の瞬間。体の奥から力が溢れ出て来るのを感じた。
不思議と腹痛,呼吸困難も無くなっている。
左は目を開けた。
自らの両手を見て驚愕する。
何とその両手は変身スーツを身に纏っているではないか。
バッと起き上がり店内の奥にある割れた鏡に目をやると身に纏っているのは両手だけではない….全身だ。
「えっ…えっ……?」
全身をペタペタと触る。
「ええェェェェェェ?!」
「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁ?!」
「左さぁぁぁぁぁん(泣)」
再び泣くスバル。
「ジョウタロウなの….?」
ミオはヨロヨロと近づく。そんなミオの両足を何者かが掴む。
「待ってェェェ! 助けてェェェ」
「見捨てないでェェェ」
生存者だ。血でだいぶ顔が汚れているがどうやらヤマトのようだ。
だが、だいぶ錯乱している。
「やめろ!…離せ」
振り払おうとするがさすがは成人男性(火事場の馬鹿力か?)なかなか振り払えない。
「キモオタの坊や…ナイスよ!」
怪物がミオにゆっくりと近づく。
「させるか! おりゃ!」
左は怪物にパンチをお見舞いした。
体がとても軽い。変身した影響か?
それにしてもいきなりの事でどうやって戦えば良いのかわからない。
やっぱりライダーと言えば決めゼリフからだよな。
とりあえず歴代ライダーシリーズのセリフを今思いつく限り言ってみる。
「…..アマゾン」違うなぁ。
「っしゃあ」何か違う。
「さぁ! 実験をはじめようか」うーん。
「俺の体はボロボロだ!」全然違う!
「ジーっとしてても ドーにもならねぇ!」
….違う違う違う!これはウルトラマンジード。
「さぁ! お前の罪を数えろ」…これだ!
ちなみに左の1番好きな作品はWである。
「…何なの貴方、バカなの?」
怪物は呆れ気味。
「食らえ! オラオラオラオラオラァァァ」
左は怪物に何発もパンチをお見舞いするが効果はいまひとつだ。
「何でだぁぁぁ?! 全然効いてねェェェ」
左は頭を抱える。
旬座に左の懐に入る怪物のキック。
左はまた飛ばされる。
「いてて….何で効かねーんだよ」
「ん….待てよ。よく見たらお前日曜日の朝に観た事あるぞ?」
左は閃いた。
だが、どうすれば….。そう考えていると左側の腰に備えつけられているキーケース(?)が光り出した。
光の正体を探るとそれはクウガのマークが彫り込まれた金属製の鍵だった。
「クウガ….?」
「….?! そうか」
左はその鍵をベルトの鍵穴(?)に差し込みこう叫んだ。
「レジェンド変身! クウガ!」
するとベルトは再び光り出し、クウガのOP(歌唱部分)の冒頭部が流れる。
カラッポノホシ ジダイヲゼロカラハジメヨウ〜♪
左はクウガに変身した。
「うわぁ。クウガだ///」
「俺、クウガに変身しちゃったよ///」
はしゃぐ左。
今はそれどころでは無い。
我に帰った左はクウガ18話を必死に思い出す。
「えーっと確か、あーでこーで….」
左はもう一度鍵を刺す。
グローイングフォームへと姿を変えたクウガ(中身は左)は怪物にキックを3発連続でお見舞いする。
怪物は倒れ、変化は解除された。
白髪の長髪…..間違いなく今回の事件の真犯人である。
男の傍らにはキノコ型怪人(グ
ンギ)のメ・ギノガ・デの真っ二つになったソフビが落ちていた。
左は変身を解除してこう言った。
「観念しろ。罪はしっかりと償って貰うからな」
「もう少しだったのに….もう少しで作品が完成したのに!….返せ!..返せよ!…俺の苦労が水の泡じゃねーかぁぁぁぁ」
先程とは比べものにならないくらいの野太い声で叫びながら男は悔しそうに地面を何度も何度も殴っていた。
しばらくして泊達が駆けつけ男は殺人罪及び死体遺棄の現行犯で逮捕。
その場にいた生存者達(左,スバル,ミオ,ヤマト)は念の為病院に搬送された。
驚くべき事に4人全員軽傷であった。
3日後。
左は情報提供してくれた五代にお礼と事件解決の報告をする為、再びホストクラブを訪れるが五代は既に昨夜の便で旅立ってしまったらしく会うことは出来なかった。
行き先は“遠い遠い国”。
〜第1話 死のクチヅケ END〜
こんばんは、Hitomiです
今日は、共働きなのに夫が家事しない症候群(TokSyndrome笑)家庭に対する、
わたしなりのガイドラインを作ってみました
内容は、奥様向けになります
こういう話を、旦那さんに向けて書くと、どうしても説教くさくなっちゃうので…
そういった表現があまり好きではないので、
なるべく「仕込む」とか「おだてる」とかを使わないように心がけていきます
わたしのまわりには、Tokになってる家庭がいーっぱいいます
しかも、エピソードひとつひとつが強烈
「1歳の子供に必死にご飯を食べさせる妻の横で用意してもらった生卵をチラ見、「ねえ、卵は?(割れ)」とのたまった夫」
「妻のゴミ捨てだけでもしてくれ要請に逆切れし、離婚話までいった夫」
こんな話を聞く度に、内心医師夫への嫌悪感が増すわたし・・・
もちろん、家庭によりますけどね
残念ながら、こんな重症Tokまで進行してしまうと、
治療は困難です…
自分でも、ちょっとだけでも何かを始めなきゃと思っている旦那さんなら、。
でも、そういうことはなかなか起きません。
なぜなら、もうそれで家庭は回ってしまっているから。
旦那さんにしてみれば、今まで妻だけで全部出来ていたのに自分が介入する意義を感じません。
奥さんも、ここまで来てしまうと一日をこなすことでいっぱいいっぱい、変化を起こす気力が残っていません…。
Tokは、一次予防(発症させない)ことが命です(エビデンスレベルA笑)
旦那さんの心がけについては割愛するとして、
奥さんサイドのTok予防法について書いていきますね
1.産後休暇、育児休暇中が重要
わたしも初めはそうでしたが、どうしても、育休中は自分は専業主婦だと思ってしまいますね。
なので育児はともかく、家事は全部、自分でやるべきだと思ってしまいがちです。
しかしそれだと、かえって旦那さんが育休終了後に苦労してしまうと途中で気づきました。
育児休暇は、いずれ始まる共働き生活のトレーニング期間であり、
基本的に奥さんは共働き生活の時と同じように動くと良いと思います。
私は、育休期間中も家事は午前6時から7時半、午後5時半以降しかやりませんでした。
特に朝は、7時半までに必要なことを終わらせることを徹底しました。
そうすると自然に、
朝は夫と一緒に家事をこなすことになり、
子供がいない時と同じ生活スタイルだった夫も徐々に変化していきました。
2.マイルールの徹底排除
この食器はこの手順で洗って…
この場所はこの布巾を使って拭いて…など、
片方の頭の中にしかない謎ルールがもう片方を苦しめます。
わたしも最初、自分の頭の中にしかないルールを破った夫に内心不満を感じていました
3.でお話しするタスクリストを作れるかどうかご自身で試してみてください。
実際に文字にしてみて「これは絶対必要じゃないな」と思うことは、
どんどん排除してしまいましょう
3.タスクリストの作成
よく、10×10くらいのマス目に家事をぎっしり書き込み、
どちらが担当するか陣地取りのように決めていく方法を目にするのですが…
あの方法だと、時間の要素や、優先順位の要素がないので少し使いづらいと感じています
わたしは時間(うちの場合はざっくり朝・夕)にわけ、
優先順位でナンバリングしたタスクリストを作成しました。
(画像参照ください)
タスクリストは冷蔵庫に貼っておきました。
これによって、家事の明示化に加え、
片方の頭にしかない謎ルールの徹底排除、
優先順位の明示を図ります。
初めは、リストを見ながら、あるいは「2番お願いしますー」と指示を受けながらやっていた夫も、
やがてリストを必要としないようになりました。
私はやっていませんが、タスクリストの作成は家事代行さんに家事を外注する際も役に立つと思います
いかがでしょうか
Tokは予防が命
重症Tokに進行する前に、しっかり発症を抑えましょう
プレママさん、育休中のワーママさんのご参考になれば幸いです