鏡の中のヘラ
こんばんわ
「この間来たときに、ブログに書いてくれてありがとう」
と言ってくれたので今日も、書いときますね。
「今回もカフェディパッセロにお友だちを連れてきてくれてありがとう、
間もなく定年ですね、残り少ない社会人生活を悔いのないようにお過ごしくださいね」
鏡野中学校3年3組の同級生が、昨年につづいてお越しくださいまして、
本当にうれしかった今日という日でした。
人生には出会えてよかったと思うことがときどき偶然に起こります。
偶然ではなくてご縁があるから必然なのかもしれませんね。
若かりし日、「出会えてよかった」と心から感じた本のことを今日は書きたいと思います。
人を鼓舞するための本は、書店に溢れるほど並んでいます。
(タイトルだけで買って、読んでガッカリしたことも何度もあります。)
ですが、1世紀近くも語り継がれてきた本には、言葉ひとつひとつに重みがあるようです。
世界には三大幸福論と呼ばれるものがあり、
アラン=本名エミール オーギュスト・シャルティエ。
1868年にフランス北部に生まれ、その人生を哲学教師として全うした。
そして教職の合間を縫い、プロポと呼ばれる便箋2枚ほどの語録を、
8年間一日も欠かさず新聞社に送り付けたという。
アランはその時のペンネーム。
全3098編ある語録は、
世界、人間、政治、宗教など、さまざまなテーマを扱っていた。
そのうち、幸福に関する93編の語録を集めたのが、『幸福論』。
幸福の方程式
精神衛生:2つの脳のマッサージ法
精神衛生を保つためには、心に柔軟性をもたせる必要がある。
ルールは「同じ考えは2度抱いてはいけない」である。
そのためには、2つの脳のマッサージ法で頭の中のゴミを取り除くことが大切。
①目に入る光景をシャワーのように浴びる。
これは確実な手段。
自分の周囲を見渡せば、それまでとは違った視点でものが見えるようになる。
②結果から原因にさかのぼって、暗い思考を追い払う方法。
たとえば、知人が恐ろしい夢を見たと言う。
そんな夢を見るのは、五感で感じた不快感が原因だ。
なぜその夢を見たのか?徹底的に原因を探り始めた。
すると気がつく頃には、その悪夢からすっかり解放されていた。
あれもこれも考える過程で、思考も柔軟になったからである。
勝利:幸福の方程式
「幸福などすぐに見つからない」と、つい人は思い込んでしまう。
しかし、幸福とは自分の手で掴み取るものである。
自分の外にあるものではない。
幸福は未来ではなく「いまこの瞬間」に掴んでいないといけない。
そして、あなたはそれを持っている。
なぜなら希望を抱けることが幸福なのだから。
楽器や歌が好きな人というのは、
最初に訪れる難関を乗り越えた人だけである。
これは読書にも当てはまる。
読書習慣のない人が本を開けば、数ページ読んで放り投げてしまうだろう。
何か学問を志すのであれば、最初の困難は覚悟しなければならない。
まずは強制的に学び、困難を乗り越える必要がある。
努力を続けて、「ひとつひとつの勝利」を重ねること。
これが幸福の方程式である。
幸福とは見返りを求めなかった人に戻ってくるご褒美なのである。
幸福になる方法:雨の日だからこそ
子どもには「幸福になる方法」を必須科目として教えなければならない。
不幸になってから学ぶのでは遅い。
退屈や不快感もまだ耐えられる程度の段階で教えるべきだ。
幸福になるためのルールは、
過去のものであれ現在のものであれ、決して自分の不幸を口にしないことである。
頭痛や腹痛のとき、何かに落ち込んだときでも同じ。
言葉には十分注意しなければならない。
愚痴は人を不快にさせ、悲しませるだけである。
それは子どもだけでなく大人も気に留めておくべきだ。
誰も死ぬことなんて望んではいない。
生きることを望んでいる。
そんな中で求められているのは、自らを幸せだと言い、
外にも幸せを蒔く生命力あふれる人である。
外を見ると雨が降っている。
それを見て不満を漏らす人もいるだろう。
しかし、雨のおかげで空気は澄み、道路はキレイに洗い流される。
雨の日だからこそ、いい顔が見たいものである。
不機嫌:あらゆる物事は喜びの前兆である
不機嫌には罠がある。
無知を隠すために本は読まないと言い張る。
強がって意地を張る。
いつもつまらなさそうな顔をしている。
いざ嬉しいことが起きても素直に喜べない。
不機嫌が不機嫌を呼ぶ。
そして「これが俺の運命なのだ」と捨てゼリフを吐く。
これが不機嫌の罠だ。
本来なら、寒い北風が吹くときには、
寒いのはいいことだと受け入れるようにしたい。
喜びの達人=スピノザは、
「からだが温まったから満足しているのではなく、私が満足しているから温かいのだ」
と言った。
喜びが欲しいのなら、それを得る前から準備しておくのである。
喜びを受ける前に感謝し、希望を抱くからこそ喜びが生じる。
したがって、起きるすべての物事を、喜びが訪れる兆しにしなければならない。
ヘラクレス:言い訳を探す者に決して幸せは訪れない
苦境から抜け出した
のであれば、強い意志の力が必要である。
自分の意志の強さを証明するのは、成し遂げた成果だ。
ヘラクレスは生涯をかけて意志の強さを証明し続けた。
そして奴隷であるという事実からは抜け出せないと悟ったとき、潔く死を選んだ。
惨めなまま生きるのであれば、それはただ、死に向かって歩いているのと同じである。
自分以外の人や物ごとに言い訳を探す者に、
決して幸せは訪れない。
一方で、自分の過ちを素直に認め、経験から学ぼうとするのであれば、
たくましく生きられる。
経験には心が重くなる経験、軽くなる経験の2種類がある。
たとえば、狩人がうさぎを取り逃がしたとき、陰気な者なら「なんて運が悪い」と愚痴をこぼす。
しかし、陽気な者なら「野うさぎはなんて賢いのだ」と感心するだろう。
野うさぎもわざわざ罠にかかるために生まれて来たのではない、
と前向きに受け止めることで心が軽くなる。
何事も思い通りにはいかない。
なぜなら、誰もこちらの都合など気にもとめないからだ。
大地も同じで、敵でもなければ味方でもない。
野放しにすれば疫病のもとさえ生み出す。
そこに人間の営みがあるからこそ、大地は味方になってくれる。
野心家:山はいつもそこにあり、決して逃げない
「欲しいものは何でも手に入る」。
このように聞くと、若者は、行動も起こさずただ待っていればいいと勘違いする。
そのような都合のいいことなど存在しない。
この事実はよく山にたとえられる。
山は逃げることなく、いつも同じ場所でそびえ立っている。
だが、頂上に行きたいと望むなら登っていかなければならない。
野心家はこれを心得ている。
そのため、よかれと思うことは後回しにせず、着実に実行に移す。
そして思ったよりも早く目標を達成する。
社会は、求めない者には何も与えない。
求めるとは、「あきらめずに努力し続ける」という意味だ。
お金持ちになりたいと考えたとき、多くの人は単にたくさんお金が欲しいと願うだけである。
しかし、それではお金はやってこない。
財産を築く人とは、儲けるための努力を続けた人だ。
稼ぐには、厳しさと勇気が必要なのである。
楽観主義:失望を捨てて意志を持て
未來には2つある。
自然に作られていく未來と、人間が創り出す未来。
前者は、たとえが嵐や日蝕のようなものであり、希望したところでどうかなるものではない。
しかし、人間が創り出す未来は、勤勉さでもって大きく変えて行ける。
人間を動かす原動力となるのは、自信に他ならない。
自信を失ってしまえば、叶うものも叶わなくなる。
良くするのも悪くするのも人間の意志しだいである。
失望を捨てて意志を持て。
以上93編中のいくつかです。
人は誰もが幸福になることを望んでいます。
忘れかけていたときに、ときどき書棚から引っ張り出して読んでいます。
何気ない日常に不満の芽が出て来そうなときに読んで、
「いまここ」を幸せだと感じられる自分に戻れる大事な1冊です。
今日はシソ畑の手入れが完成したぞ~、
(足腰痛いけど)
わたしの今日、いまここバンザイ\(^o^)/
では、また明日^^
1,728円
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翻訳者がこの本を「言葉の宝石」と表現されています。
読み返すたびに、ゆっくりと流れる豊かな時間が
私はダイヤモンドよりも輝いています。
ヘラ ひらめき・はかどり・ここちよさ
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